シリーズ:探偵調査日記
※ブログ記事のため、本人や個人が特定できる写真は掲載していませんので、ご了承ください。
東京から福島への不倫旅行
8月某日、早朝より対象者自宅から調査を開始。
午前10時頃、ターゲットは自宅を外出して最寄のバス停からバスに乗り、途中でJR線に乗り継ぎ東京駅に至ると、東京駅地下の商品街でうろうろしており、所持品はトートバック1つである。
すると、何処からともなく中年女性が現われ、いつの間にかターゲットと行動を共にしているではないの。
あれ?さっきの酒屋で並んで商品を見ていた女?
合流したんなら、もう少しリアクションしてくれないと分かんないよな~。
しかし、この雰囲気から見ると、ふむふむ二人は長いあいだ関係があるわけですな。
えへん、探偵の感でわかりますよ。
えっ?誰でもわかるって?細かい事はさて置き・・
女は大きなトートバックと手提げ鞄を持っているし、弁当も買ってるし、これは旅行でも行きそうだな。
探偵「相棒!新幹線の入場券買ってききてぇな。」
相棒「御意!合点!ラジャー!」
案の定、二人は仙台行きの東北新幹線に乗り込んで出発!
我々も入場券で出発!この場合は車内で特急券切符買えばいいのですよ。
車内改札の際、車掌さんに「どちらまで?」と聞かれ、「とりあえず仙台まで2枚くださいな」終点まで切符をゲットすれば一安心です。
途中下車で精算中にモタモタしているとターゲットを見失いますからね。安全策で行きましょう。
しかし切符って安心感あるんだよな~。東京→仙台の間なら何処でも降りれる通行手形ですから。
今ではタッチアンドゴーもあるけど、何か安心できないのですよ。東北新幹線は那須塩原駅までしか使えないし。
20年くらい前の時代は、乗り越しの際に精算で時間掛からないよう切符と大目にお金を駅員に投げ渡してダッシュしてたな~足を止めずに。
探偵「釣りはいらないよ~」
駅員「ちょっとお客さ~ん!」てな具合にね。
改札通過時間3秒という荒業。ICカードじゃできないよね。
正午過ぎ頃、ターゲット達は「新白河駅」で下車する。
そこで見た光景は、旗を持った添乗員の後にぞろぞろとツアー客が下車して改札口を通過している。
何とターゲット達もツアー客に混じっているじゃありませんか。
皆、駅前に待機中の観光バスに乗り込んでいる。
やばい・・。
タクシーも周囲に止っていないし追跡できない。一緒にバスに同乗しちゃおうかなとも考えたが、添乗員がツアー客のリストを見ながらバスに乗せているから無理だ。
このままサヨナラでは探偵の名が廃る。
とりあえず添乗員が持っているプラカード記載のツアー名と会社を確認しネット検索する。
便利な世の中ですな、ちゃんとツアープランが載っているじゃないの。
ご丁寧に旅程表もあるし。
「今日はついてる・・」
そうこうしている間にツアーバスが出発する。
「あ、バスのナンバーを控えてと、これ基本ね」
旅程表では最初の観光地に向かっているはずなので、我々も駅前のレンタカーを手配し、遅れながら出発する。
1時間も走ると、ターゲット達を乗せたバスを発見する。これで一安心だ。
あとは、観光地を廻った後、ホテルのチェックインを押さえるだけだ。
中略
午後10時頃、JR某駅近くのビジネスホテルにターゲット達は到着する。
二人が同室にチェックインした事を確認し本日の調査を終了する。
翌朝、ターゲット達が宿泊した部屋から調査再開する。
午前7時過ぎ頃、ターゲット達は部屋から出て朝食会場へ向かう。
なお、調査過程で相手女性の身元が分かったため、本日は追跡はしない事とした。
その後、二人は朝食を済ませチェックアウトすると、再びツアーバスで観光へ向かったため、この時点で調査終了。
めでたしめでたし。
株式会社アール・アンド・アイ